Adobe MAX Japan とアドビ株式会社にオフィスツアーで訪問しました
公開日:2023/12/19
最終更新日:2024/05/14
クリエイティブに関わる仕事をするということ、生成AIを中心とした最新の技術の動向、そしてそれをどう活かすか、活かすために必要な技術や知識は何なのか。たくさんの人と情報に触れ、刺激に満ち、多くのことを考えた2日間でした。
教養深化プログラムではプログラムを受講する大学院生のキャリアの可能性を広げるさまざまな取り組みを行っています。その一つに実際に民間企業のオフィスを訪れるオフィスツアーがあります。今回はサイエンスリテラシー特別演習Ⅲ「デジタルクリエイティブ基礎」を通してご協力いただいているアドビ株式会社を訪問しました。
初日の12月16日はアドビ株式会社主催のAdobe MAX Japan 2023に参加しました。Adobe MAX Japan とはAdobe Creative Cloud の新しい機能・技術の発表やさまざまな分野のクリエイターの方のアイディアやテクニック、トレンドなどを知ることができるイベントです。
2日目の12月17日は大崎にあるアドビ株式会社のオフィスを訪問しました。オフィス環境の見学だけではなく、これからますます発展していくだろう生成AIや3Dモデリングの実演もしていただきました。2日間を通して現在の技術の最先端の動向を垣間見ることができました。それらをどのように使うことができるのか新しいインスピレーションも湧いてくる訪問でした。そしてそこに私たちがどのように関わっていくのか、使いこなしてくために必要なことは何なのか、これからのキャリアや今学ぶべきことも含めて参加した学生にとって刺激の大きなものになったようです。受け入れていただいたアドビ株式会社に深く感謝申し上げます。
参加学生の感想
■来田祐太朗さん(農学院)
Adobeの会社見学ツアーは非常に刺激的でした。まず、「Adobe MAX」では、AIが既存の製品に組み込まれるという驚きの発表がありました。イラストの塗りつぶし、自然な写真合成、動画の自動文字起こしやフィラーの自動削除などをAIが瞬時に行うデモンストレーションを目の当たりにし、その進化に驚嘆しました。これにより、クリエイターはよりクリエイティブな作業に集中できるようになり、世界のクリエイティブの速度が加速することを確信しました。
オフィスツアーでは、Substanceという3DソフトやAR機能を体験しました。写真から3Dモデルを作成し、アプリ上で質感や色を自由に調整できることに感動しました。さらに、スマホのARアプリを通じて実際の店頭のように体験できました。この機能は家具カタログなど身近なところでも使われていることを知り、その技術の進歩に感激しました。
最後に、この素晴らしい機会を提供していただいたAdobeの皆様、そして平川先生をはじめとする関係者に深く感謝いたします。今後もAdobeの進化に期待するとともに、感銘を受けた経験を大切にしていきます。
■久保田悠介さん(生命科学院)
1日目にAdobe MAX Japan、2日目にオフィスツアーに招待していただきました。あまり東京に行く機会もなく、特に電車の乗り換えは不安だったので前日までに何度も調べました。1日目のAdobe MAXから衝撃的で、フェス会場に間違って入ってしまったかと思いました。さすがAdobeさんだなと思いました。演出かっこよすぎです。会場では特設ブースがいくつも設けられており、最先端の映像技術、編集技術を知る機会になりました。各セッションでは多様なクリエイターによる実際的な映像制作ノウハウを学ぶことができ、インスピレーションを受けました。2日目のオフィスツアーでは、明らかに日本的でないオフィスの雰囲気を体験できました。社長室に入れちゃうのもびっくりしました。一番感動したポイントは、Adobeさんで実際に働いている方々のリアルなお話を聞けたことです。とにかくプレゼンのスライドのデザインが良い。自分の研究発表スライドもまだまだよくできるな、と思いました。内容についてはやはり新しくて、家に帰って早速試そう、と思っていたのですが色々実験が立て込んでいてさわれずにいます。早く試してみたい。2日間を通して、いまだに頭の整理ができないほどのアイデアが浮かんだので、本当に参加して良かったです。ありがとうございました!
■Y.Kさん(理学院)
今回のオフィスツアーにて、生成AIを扱うAdobe Fireflyや3Dモデルに関わるSubstance 3Dといったツールについて、およびそれらが生み出される実際の現場を見学するという貴重な経験をさせていただきました。
様々な話を伺い、実際にツールに触れてみる中で、昨今巷を賑わせている生成AIであっても、あくまで人生を豊かにするツールの一つであり、扱うのは人間のクリエイティブな感性や意思であって、逆にツールに使われる、振り回されてはならないと、自身の表現をより良く、豊かにするためのものとして付き合っていくのだと、そう考えさせられました。
創作をする者の一人として、創り出す上で便利なツール作成の、”クリエイティブ”の最前線を見、またその付き合い方を見つめなおす機会を得られたことを感謝します。
■新重俊樹さん(情報科学院)
Adobe MAX Japanでは、Adobeソフトウェアのエキスパートによる様々なセッションを聴講しました。特に印象的だったのは、生成AIに関するセッションの多さでした。このことから、Adobe側とユーザ側の双方が生成AI技術を非常に重要視していることを改めて実感しました。生成AIの普及によってクリエイティブな作品の創造におけるハードルが大幅に下がり、誰もがクリエイティブな素養を求められる時代へと移行しつつあるのだと感じました。
アドビのオフィスツアーでは、働きやすい環境と従業員への配慮が印象的でした。福利厚生の充実や、開放的なオフィスデザインは、社員の創造性と満足度を高めるアドビの姿勢を実感できました。
この2日間の経験は、技術の進歩が私たちの仕事やクリエイティビティにどのように影響を与えるかを理解する貴重な機会となり、私の視野を大きく広げてくれるものとなりました。